何となく、足に感覚が戻ってきたような気がしてきた5日目。
朝の回診の際に、K医師から「CPMに乗っていい」との許諾を得ました。
CPMとは・・・医療用語でのCPMは、Continuous Passive Motionの頭文字をとったものであり、持続的他動運動というらしいのですが、なるほど納得。
納得の理由は以下に記載します。
CPMは、主に膝のリハビリに用いられる機械であり、力を入れずに、膝を曲げ伸ばしすることができます。
足を機械に置き、電源をONにして、膝の曲げ伸ばしができる角度を入力し、STARTすることで、機械が自動的に角度をつけてくれるのです。
足を乗せている本人は、まったく筋力を使わず、意識もせず膝を曲げ伸ばしすることができます。
つまりは他動運動・・・機械に任せることで、力を入れると曲げられない角度まで曲げることができるのです。
この日、一番驚いたのは、婦長が「足を上げてみてごらん」と足を撫でてくれながら言ってくれたので、自分の力で上げてみると、なんと足が上がったのでした。
骨が縦と横に割れ、分断され、裂け、粉々になり、腫れ、痺れ、等等色々あった脚ですが、ようやく自分の力で上に上げることができたというのは一種、驚きでしかなく、えも言われぬ喜びが生じました。
そして、リハビリへ。
車いすへ、三回目の乗り込み。
スリッパをはいて、車いすの手すりを掴み、左足を軸に体を回転・・・乗り込みます。
そして、理学療法士のMさんに、少し大きめのトイレに連れて行ってもらい、トイレトレーニング。
免荷期間は絶対に足を地面につけてはいけない!という意識で、すべて左足一本で仕事をするという気概をもち、トイレトレーニングにも精を出します。
便座の前に、車いすをべた付けし、トイレの手すりを掴みながら、左足一本で立ちます。
体を回転させ、便座に腰を下ろす前に、右足を置くための台の位置を決めて、便座に腰を掛けながら、右足もその台の上にのせるという流れです。
実際に催してないため、ズボンは下ろしませんでしたが、これならばなんとか、自力でできそうな気がしました。とりあえず、座る前に十字帯を下ろしておくとトイレがしやすそうだな・・・と思い、ようやく一人でトイレができるかという状況になってきました。
再度車いすに座って、リハビリテーションルームへ。
本日は、右足からリハビリ開始です。
足首から先の、曲げ伸ばし。つま先を伸ばしてから、上げて、伸ばしてから上げてを繰り返し。
足の指の折り曲げ。
まだまだむくみも著しいので、足先からマッサージをしてもらいました。
その後、右ひざ裏に枕を敷き、曲げ伸ばしをしました。
30度くらいの曲げ伸ばしを行いつつ、ふくらはぎから、膝までの位置を押しながら血液を流すようにもんでくださいました。
その後、足を支えてもらいながら、右足をあげるという作業をし、さらに曲げ伸ばし。
その後は、左足の筋トレを行いました。
平行棒で、右足を地面につけないように、左足で屈伸運動など、つらい状況です。
リハビリ終了後、お通じが来たので、看護師さんを呼んでトイレに行くことに。
色々と手伝ってもらったものの、座ることは自分でできたのでほぼ、トイレに行くことができるようになってきたように思います。