折れた骨を真っ直ぐに!入院3日目、踵に穴をあけ骨を牽引
工事現場などでみかけるような大き目のドリルで、踵の骨に針金を通していました。
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入院三日目 ようやく医師による回診、始まる。

なんとなく、入院というものがどういうものかわかってきたような気になっていた入院三日目でした。
朝ごはんの配膳が終わり、量が少ないこともあり、完食することができました。

自分で自分をほめてあげたい!と思いつつ、初入院にも少し慣れてきたんだろうなと思ったのもつかの間、朝から目が回りそうでした。
初日(土曜日)二日目(日曜日)は週末、そしてお盆だったこともあり、なんとなくゆったりとした時間が流れていたのですが、週明け月曜日、お盆明けのウィークデーです。
なんか、働いている人の数が多いぞ!っていうくらい、二日目との違いにビクビクしました。

入院初日は、汗だくのまま着替え、ベッドで就寝。
翌日の入院二日目、三日目と汚れていたであろう体を看護士さんに清拭していただき、それはもう、ありとあらゆるところまでキレイにしていただき、すでに恥じらい等は忘却の彼方に捨て去り・・・ (ノД`);
そして、回診の前までには、体はきれいにしていただきました。

回診の前、様子を伺いに来る看護師さんも、やたら多い印象でした。
皆が私のレントゲンを見て、どうしたの?トランポリンで何したらああなるの?という質問が矢のように飛んできましたが、「競技用トランポリンで・・・」と返答すると納得してもらいました。

皆さん、私が公園にあるような、子供が飛ぶトランポリンでケガをしたものだと思っていたようで、そのようなトランポリンでどういう飛び方をすれば、このようなバラバラのバキバキに折れるような骨折ができるのか、疑問があったようです。

そして、回診の先生がきました。
固定の装具を外し、患部を見る前からすごい腫れ・すごい色をした私の脚を見るにつけ、「君は顔に似合わないような、派手な骨折をしたな~」とおっしゃっていました。
顔に似合わない骨折・・・ふむふむ。

そのまま患部を見ると、少し曇り顔・・・。
何かあったのか伺ったところ、患部に水疱ができているという事でした。
どうやら、脚を「くの字」に曲げていたことが災いしたのか、ケガしたところから出てくる水分が、膝から上に上がれずに体外に出ようとして水疱になってしまったという事でした。

そして、また一つ困ったことに、この水疱があることで、術後の皮膚縫合時に問題が生じるそうで、水疱がよくならないことには手術ができないそうです。
すぐにその場で、 水泡を潰し(プンク※1)てくださったのですが、患部が乾燥するまで待つ必要があるという事でした。

さらに、膝にも血がたまっているという事で、その膝部分もプンクしてもらいました。

※1 プンク(ぷんく)とは、穿刺を意味する用語である。ドイツ語のPunktion、英語のPunctureに由来する。

https://www.kango-roo.com/word/4717

手術予定について、妻にどう説明しようか悩んでいた時、それは突然やってきた。

足が固定され枕に乗せられ、体の向きも変えられず、今後の見通しが立っていないという状態はいつまで続くのでしょうか?手術が終わっていれば、快方に向かっていると感じられるのでしょうが、今の状態でそう思うことは無理な話です。

痛みは治まりつつありますが、脚は出血して膨れ上がり、通常の3倍にもなろうかという状態。
象の脚とでも言っていいのではないかという状況で、メスを入れることができるのか分かりませんが、それでも手術の目途が立てば、希望も持てるというものです。

回診後、手術予定がまだわからないという事をどのように、妻に説明しようかと悩んでいた時に、主治医となる先生がお見えになり衝撃発言を放ちました。
「折れた骨が曲がっているので、踵に針金を通し、真っ直ぐに牽引しますね」

何それ!踵から針金?真っ直ぐにって?

なんだろう?どうやるの?真っ直ぐに踵から膝あたりまで??
それは手術室でやるの?どうやるのどうやるの?
混乱の中、「妻が面会に来る前にLINEで報告しておかないと、移動して処置をするのであれば、会えないかもしれない。」と思い、急いで報告をしたのでした。

昼食もつつがなく食べ終え、針金のことについて思いをはせていると、そのうち、主治医が工業用ドリルのようなものをもって、再登場。

「では、針金を通して牽引をしたいと思います。踵に痛み止めを二か所うち、穴をあけますね。」
と、研修生のような方々が周囲で見守る中で、踵を注射され、感覚がなくなったところで、みぎくるぶし下あたりからドリルをいれ、左くるぶしまで貫通させました。

ああ、そういう向きに開けるのね!とようやく納得しました。
ドリルが足を貫通する感覚を感じながら、そして少しの皮膚が焼ける匂いがする中で、無事に貫通した足を、針金が通り、そこから馬蹄のような形をした器具からワイヤーを這わせ、滑車につないでダンベルで牽引するというシステムを導入しました。

当初の重りは5.5キロ。
脚が引っ張られる感覚というより、踵が引きちぎられるような感覚が足を襲います。
途端に重さが足にかかり、ぐぅ〜っと足が伸びているような感覚になりました。
この時からシーネでの固定を外し、足先が一番高いところになったため、一気に痛みも軽減されました。

骨折患部の痛みは生じないものの、どうやら手術までこの状態が続くという事。
文字通り、ベッドに縛り付けられることとなりました。

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