観血的整復手術(O.R.I.F)が人生初手術 脛骨高原骨折の修復
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人生初手術( 観血的整復手術)の日がやってきました。

夜、同部屋のうるさい爺さんが、眠りそびれて眠れないだのという程度のナースコールを何度も繰り返しそのたびに看護師さんから怒られているものだから、巻き込まれるように起こされつつ、多少の寝不足感がある朝がやってきました。
天気はそこそこ良いようで、空はなんとなく晴れていました。
手術中にゲリラ豪雨がきて、雷が落ちて停電になったらどうなるんだろう?という心配もしていたのですが、この日は大丈夫そうでした。

実は数日前、同じ病室のOさんが手術している最中に、ゲリラ豪雨が来て、近くで雷が落ちるという案件が生じていました。
幸いにして落雷の影響はなかったものの、停電したらどうなるのだろうと、ちょっとビビり・・・。
Oさんの手術も無事に終わるようにと祈る気持ちでゲリラ豪雨が過ぎ去るのを待っていたのでした。

ちなみに「自家発電があるので、停電しても問題ないよ」というのは、看護師さんの言です。

というわけで、心配事の一つは解消しました。あとは、牽引している重りを人の手でもってストレッチャーで移動するときに痛みが生じないかということと、ブロック注射を打つときに姿勢を変えた際に痛みが生じないかという今から考えれば些細な事。

手術は、午後ということもあり、午前中にトイレも(ベッド上で)済ませ、なんとなく出尽くした感は無いものの、気持ち的にも大丈夫だろうという程度になりました。

そして、手術前に点滴を入れました。
実は点滴すらも人生初だった私。
針がかなり太く、血管平気か?的な感じでしたが、私の点滴を入れて下さったN看護師さんの腕が良かったのか、私の腕の血管が良かったのか、一発OKな点滴となりました。
※他日ですが、別の患者さん達は、それぞれ他の看護師さんが数回点滴の針を入れたり・抜いたりを繰り返し、失敗をしていました・・・。

手術当日に行った点滴

熱・血圧などを測り、すべて通常値から大きく逸脱せず、問題なし。
あとは、手術の時間を待つばかり。
13時からの手術ということで、 12時過ぎに手術着への着替えも完了。

あとは「ストレッチャーに移動するのに時間がかかるかもしれないから、手術10分前に移動しようとおもうけれど、自分で移動ができそうであれば、5分前にするよ?どうする?」という問いかけが看護師さんからありましたが、簡単に移動できると答え、手術5分前に来てもらうことにしました。

宣言通り、自分の体は自らの力で移動が可能でしたので、手術着+帽子をかぶった状態で即移動。
牽引の重りをもって抑える人、牽引の滑車を持ってくれる人、ストレッチャーを押してくれる方が2名という看護師さん4名体制での手術室への送り出しというVIP待遇。

妻は午前中~午後にかけて仕事だったため、見送りには来られずでしたが、「がんばれよ~!!」と見送ってくれる同部屋の戦友たちに、「I'll be back」と言い残し、手術室に運ばれて行きました。

そして手術室へと

手術室につくと、知った顔の看護師さんが二名いらっしゃり、ちょっと安心。
主治医の先生もいらっしゃったので、「すべてお任せします」とお伝えしました。
すると背後から「少し頭がぼんやりするかもしれませんよ~」という声が聞こえてきました。

だれ??と思いつつも、顔を見ることはできず、点滴を触っていたので、後々思い返してみると、麻酔科医の先生だったと思われます。
点滴から冷たい液体が体に流れてくるのを感じ、その後すぐに、視界がちょっとふわふわしてきました。

「あ、目の前がぼやぼやしてきました」とお伝えをしつつできる限り起きていようと思い、主治医に「今日のBGMは何ですか?」などお伺いしていたのですが、もうそこから先の記憶はありません・・・。
あとから聞いた話では、その後、ブロック注射を打つのに体勢を横向きに変えた際、「痛たた」というセリフを吐いていたらしいのですが、全く覚えていないのでした。

その後の記憶は、術後まで飛びます。
家族(妻と娘)が僕のことを覗き込んでいたのですが、 部屋に入ってから家族に会ったのか、ストレッチャーで戻ってくる途中に家族に会ったのかすらも覚えておらずで、いつの間にか面会も終わり、家族がいなくなっていたというような感じでした。

なんとなく、うっすらと思い起こしてみると、19時の面会時間終了までいてくれて、バイバイをしたような?そんな気がする物の、はっきりとは思いだすことはできませんでした。

術後の意識の覚醒と、麻酔からの覚醒

はっきりと意識が覚醒したのは、個室で一人、時計がカチカチと秒針を刻んでいて、この音が気になって今日は眠れるのかな・・・と思ったという瞬間でした。

だんだん麻酔が切れて下半身が覚醒していくにつれ、地獄のような痛みが襲ってたのと同時に、覚醒しているはずの下半身が尋常ではないほどの痺れを訴えて、痛みがあるのに自分の脚だという感覚が全くないという事。

痛みが出てきたらすぐに言ってねと事前に言われていたため、座薬の痛み止めを頂くも、その後も痛みは引かず、だんだん強くなる痛みと時間の感覚とを天秤にかけるも、我慢ができず消灯後に複数回、ナースコールを押して座薬を何度かいただいても、もうどうしようもなく痛いため、時計の針を目で追いながら眠れぬ夜を過ごしていくのでした。

午前一時か、二時くらいくらいだったか、痛みがピークに達し、座薬ではもうどうしようもないということで、麻酔科医からの承諾を得ていたという、点滴からの痛み止めをしてもらいました。
20分くらいで点滴が落ちるがそこから少ししないと、痛み止めが効かず、しかも持続時間も短いというお話でしたが、点滴が終わることには、ひと眠りすることができました。

だがしかし、点滴が落ち切ったときに、看護士さんが「痛みはどうですか?」と聞いてきたことで、せっかく数分、眠りにつけていたのにも関わらず覚醒してしまい、また激痛という強敵を引き連れてきたのでした。
私はただ、一言『痛みはひきませんね。。。 』

なぜ、声をかけてきたのかと思いつつ、私はそう答え、また残りの時間、痛みとの闘いに引きづり込まれていくのでした。

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