手術翌日からリハビリ開始
ケガの部位・骨折名称「脛骨高原骨折」
手術術式 「観血的整復 ORIF手術」
手術が無事に終わったという事は、手術翌日の主治医による回診時に聞きました。
その時に言われた一言
「今日からリハビリが入ります。あとで担当者が来ると思いますのでよろしくお願いします。」
耳を疑った内容でしたが、手術の前に説明されたことを、その後思い出しました。
術後、すぐにリハビリを行うことは、日常生活をスピーディーに取り戻すために必要な事だといわれています。
数十年前まで、『絶対安静』と言われていた常識が180度変わっていたことは、晴天の霹靂とばかりに私の頭にガツーン!と衝撃を与えてくれました。
術後、痛みにより眠れない夜を過ごした後の、リハビリというパワーワードに、意気消沈。チーン。。。
どのくらいの時間が経過したのか、いつの間にか、私の個室に知らない男性が立っておりました。
その男性は、半死半生となっている私に「理学療法士のMです。ladybirdさんのリハビリを担当します。よろしくお願いします。」と名乗ってきました。
私は、「本当に来た!この姿のまま、リハビリができるのだろうか・・・」という疑問がわきました。
心の中でそう思った直後、「この状態では満足なリハビリというのもできないので、指先を動かしたり、マッサージしたり、左足を動かしたりしましょう。」という説明がなされ、すぐに安心したのでした。
まずはヒアリングから。
リハビリをするにあたり、何を目標にしていくかという最大のテーマに、私は「元の生活に戻る」という事を掲げ、できる限り早い社会復帰を望んでいることを伝えたのでした。
私のその希望を聞いたリハビリ担当のMさんがどういう風な感想を持ったのかは、少しばかり考える間があったことで何となく察しました。
事前に作ってあった、点数表のようなものに私からのヒアリング内容を書き込み、また後日控えを渡してくれるという話で書き取りは終了し、その後リハビリが始まりました。
手術中、血流を止めていたために、全く感覚のなくなっている私の脚をもち、まずは内出血などでむくんでしまっている状態から通常の状態へ戻すことが第一という事で、右足を押しながらもんでくださり、1.5倍ほどに膨らんでいた私の足が、1.2倍くらいまでに収まりました。
ただし、これは一時的なものであり、すぐに浮腫みは元の大きさへと戻って行ってしまうのでした。
足先が動かせるかという問いに、少しだけ指先を動かして答えてはみるものの、触られている感覚も、自分で動かしている感覚もないと伝えると、「先生が戻るといってるのであれば、数日様子を見てみましょう。また、不明点は先生が来た時に伝えてもらうようにして、私からも色々聞いておきます。」と、安心させてくださりました。
右脚は殆ど、そのような状態だったので、あとは左脚の筋力が落ちないようにと、ベッドで寝ながらでもできる筋トレを少しして、手術翌日のリハビリは終了となりました。
そしてそのあと、リハビリ担当Mさんは、信じられないセリフをいって去っていくのでした。
「私は、明日・明後日休みで、日曜日はリハビリ自体がお休みなので、次、私がリハビリをするのは4日後です。」
まじかーい!! (ノ゚ο゚)ノ
ギプスで固定せず、ロバートジョンズ(ジョーンズ)式包帯?
思えば最初からギプスによる固定はせず、シーネといういわゆる副木の役割をする固定と包帯だけで可動を制限し、回診時に必ず、包帯を巻き直してくださいました。
術後もギプスではなく、代わりに包帯をぐるぐる巻いているという状態です。
聞くところによると、この固定は看護師さんが研修で培ったものだという事。
看護師の皆さんも、自分の脚に巻くという事まで行ったということでした。
そしてこの包帯法が、まったく動かない・・・。
(そもそも、動かそうと思っていませんが)
この固定は、「ロバート・ジョーンズ 包帯法」という巻き方らしいです。
※Webで調べたところ、動物が骨折した際に動物病院で多用されている巻き方のようですね。
まず創(縫合後)に、ガーゼをかけて、包帯でガーゼ部分を簡単に保護します。
この上から断包でさらに包帯を巻きます。
ここまでの包帯は、脛部分から膝上までの創を保護する包帯にすぎないのですが、ここから先が、ロバートジョーンズ包帯法の出番です。
まず、ギプスの下に巻くようなオルテックスと呼ばれるクッション材を足首から太ももの付け根分までぐるぐると巻きます。
そのうえから包帯をぐるぐるとまいて、またその上にオルテックスを巻き、その上から包帯をぐるぐる巻きます。
足、全く動きません・・・。ギプスの固定と言われても違和感の生じないほど動かないのですが、この方式のすごいところは、毎日まき直しができるため、回診時に足を拭いたり、かゆいところにかゆみ止めを塗ったりしていただくことができるところです。
シーネの固定よりも、密着性があり、保護されている安心感が広がってきます。暑いことと腫れが広がることでキツくなってしまうことはあるのですが、そこはギプスよりも対応できる幅が広がっており、まき直しをしてもらえることで、解消できるため、かなり便利な固定法だなと感じました。
3~4日ほど日を重ねるにつれ、創の状態もよくなり、また固定も定着してくることから、二重巻きになっていたロバート・ジョーンズ包帯を一重にしてもらうことができるようになりました。
術後8日目には、ロバート・ジョーンズ包帯法から解放されて、新たに「アルケア ニーブレース 伸展位膝関節支持帯」という装具が装着されることになりました。
購入金額は、7,000円前後 ただし、これは病院で購入した場合は保険が適用されるので、7割は返金される予定でございます。